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2016/06/01 

あの「弥次さん・北さん」が宮島で珍道中 「宮島参詣膝栗毛」を出版

 あの「弥次さん・北さん」が宮島で珍道中

宮島口の「もみじ本陣」で絶賛、発売中 !!!
「東海道中膝栗毛」の続編  「宮島参詣  膝栗毛」出版
広電宮島ガーデンの設立50周年記念事業


「宮島参詣膝栗毛」を記念して… 前列右は
県立広島大学 宮島学センター長で
人間文化学部長の秋山伸隆教授。
左は同じく宮島学センター大知徳子助教。
後列右は広電宮島ガーデン森河謙二社長。
左端は同じく河野文彦取締役事業本部長
 
「東海道中 膝栗毛」(十返舎一九)の弥次郎兵衛と北八(弥次さん・北さん)が、
実は、宮島にも渡っていた。
「東海道中膝栗毛」の続編として書かれた宮島道中記がこのほど、
現代人が親しみやすいよう表記を改め
「宮島参詣  膝栗毛」として出版された。好評、発売中。
 
 「宮島参詣 膝栗毛」の出版は、
昨年設立50周年を迎えた広電宮島ガーデンの50周年記念事業の一環で、
県立広島大学宮島学センターが編集を担当した。
 「東海道中 膝栗毛」の続編であるにもかかわらず
「宮島参詣膝栗毛」は地元でもあまり知られていない作品だという。

 
 広電宮島ガーデンの森河謙二社長は
「宮島の新たな魅力づくりになれば」と考え出版を決めた。
「昨年は十返舎一九の生誕250年にも当たりご縁を感じる」とも話している。

 
 地元の小中学校や図書館、関係機関や団体などに500冊を寄贈した。
「おもしろそうな本が届いた」
「個人的にも所蔵したい」という声が数多く寄せられている。

 
 広電宮島ガーデンが運営する廿日市市宮島口の「もみじ本陣」、
山陽自動車道「宮島サービスエリア下り線」で好評発売中。
県立広島大学では講義や公開講座でも取り上げる。
 

★廿日市〜宮島…厳島神社に参拝、弥山へも
注釈で読みやすく、伝わるおもしろさ「平成の傑作」

 当時の雰囲気をよく伝えながらも読みやすい表記に改め、

親切な注釈を加えたことで「平成の傑作」となった。
 
 弥次さん・北さんの「宮島参詣」は、丸亀から下津井を経て鞆へ。
鞆から阿伏兎・尾道・瀬戸田・忠海を経由して宮島に。
「これより館岩廿日市を過ぎて、ほどなく芸州宮島に…」と本文にある。

 
 宮島の旅籠屋(下の絵)では夜、
宿の女性に案内してもらい厳島神社に参拝。
猿に饅頭を奪われたり大騒動の末に眠りについた。翌朝は弥山へ。
「六七と名乗る男に案内を頼み、この六七の次々にもたらす厄介事に振り回されて…」。

 
 編集を担当した県立広島大学宮島学センター長で人間文化学部長の秋山伸隆教授は
「弥次さんと北さんを中心にユニークな登場人物たちの会話や行動は実におもしろく、
読んでいて飽きることはない」と魅力を語っている。
 

 「宮島参詣  膝栗毛」

「宮島参詣  膝栗毛」、原題は「続膝栗毛二編上下宮島参詣」。
江戸時代後期の戯作者・十返舎一九(1765〜1831)の作品。
十返舎一九の代表作はもちろん「東海道中膝栗毛」で、
「宮島参詣 膝栗毛」はその続編の中の一編である。
江戸時代の旅を理解するため付録資料として
広島県立文書館の「収蔵文書展 江戸の旅人たち」(平成6年)を掲載している。
A5判112ページ。1,000円(税別)