宮島街道名勝旧跡

2016/07/29 広島市西区

「歴史散歩」66 ~広島市西区 海蔵寺物語(1)/北条氏直の墓

 北条家五代目『軍津浦輪物語』に記載


 有名な戦国・安土桃山時代の武将、
北条氏直の墓だといわれる墓(上の写真)が、広島市西区の草津にある。

 
 北条氏直と言えば、
戦国時代の北条早雲を始祖とする北条家の五代目に当たり、
全国統 一 を間近にした豊臣秀吉の、
あの小田原城攻めで降参した城主父子の子の方が氏直その人である。
氏政 ・ 氏直父子はその小田原城攻めで、
城を大群に取り囲まれて三カ月を戦い、和議の後に父は切腹、
氏直は妻が徳川家康の娘ということもあって許され、高野山にて謹慎の後、赦免される。

小泉本店の近くから踏切を渡り石段を上ると「海蔵寺」がある
 
 箱根の早雲寺には北条五代の墓がそろっているが、
実はこれらは江戸時代に下って建てられた供養塔で、骨の入った墓ではない。
その氏直の墓が遠く、広島市西区草津の海蔵寺にあるというのだ。

 
 「広島郷土史研究会」発行の『軍津浦輪物語』に、
息女を島根県邑智郡の武将の二男に嫁がせて、
これを北条と名乗らせて家名の回復を許されたとの記述が見える。

 
 また氏直本人についても、高野山から瀬戸内を西進、
草津城主だった児玉氏の屋敷にかくまわれたが、
天然痘にかかって草津で死去したという伝説を記載している。

 
 伝説の真偽はともかく、
墓そのものは小型の宝篋印塔で確かに古くそれらしい。
そして驚くことに、舞台となった海蔵寺の過去帳には、
氏直について「天正十九年十 一  月四日死亡.年三十。法名大円徹公林厳院」の記述があることを、
『軍津浦輪物語』は紹介している。
 
【学習共同体 河浜塾 河浜一也】

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