宮島街道名勝旧跡

2016/09/21 「歴史散歩」70 ~広島市佐伯区/ひろでん楽々園駅

「歴史散歩」71 ~広島市西区/高須の延命地蔵

軍津浦輪物語 「雨降り地蔵さん」とも紹介


広島市西区高須三丁目の「延命地蔵」。左を走る道が福蔵寺に続く「じぞう道」。
 
 西国街道を広島市西区己斐から西へと歩むと、
広島城下から初めての一里塚は
現在の西広島バイパスの高架をくぐってしばらく歩いたあたりにあったらしい。
現在は跡形もなく、その位置もはっきりしない。

 
 さらに西に歩くと、西区高須三丁目の角に立派な地蔵尊がまつられており、
傍らの道しるべには「是従 ぢだう道」と刻まれている。

 
 この地蔵は『延命地蔵』と呼ばれ、
ここから古江上一丁目の福蔵寺までの道が「じぞう道」と呼ばれた。
この間の分岐点には、
福蔵寺への「道しるべ」としてたくさんの石地蔵が置かれていたという。

↑「じぞう道」二体目の通称「上の地蔵」。
地域の人も親しみを込めて「うえの地蔵さん」、
写真上の延命地蔵を「したの地蔵さん」と呼ぶ
 
 じぞう道の起点にあたるこの延命地蔵から
福蔵寺に向かって100m余り入ったところには、
二体目の通称「上の地蔵」がある。
昔のまま在るのはこの二体だけで、
やがて西広島バイパスの工事や道路の拡張工事で失われていったという。

 
 現在、福蔵寺本堂裏には、
他から持ってこられたものと推定される何体かの地蔵尊とともに、
かつてこの「じぞう道」で往来を見守った地蔵尊が安置されている。

 
 昭和55年に「広島郷土史研究会」によって発行された『軍津浦輪物語』には、
「雨はフル(降る・古)江の地蔵さん、傘持てコイ(来い・己斐)の松原」といわれ、
祭日の8月24日には、必ず雨が降るとの言い伝えから、
『雨降り地蔵さん』とも呼ばれていることを紹介している。
 
【学習共同体 河浜塾 河浜一也】

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