宮島街道名勝旧跡

2017/05/10 広島市西区

「歴史散歩」78 ~広島市西区/草津の竜宮神社

 地元漁師の守護神で「豊漁の神」


 広島県の西部地区を走る広電宮島線。
その草津駅の西側を流れる御幸川に沿って河口へとおよそ600~700メートルほど歩くと、
土手の上を通る道から見ると、土手の下に隣接した神社がある。
そのまま歩けば西区スポーツセンター横まであと100~150メートルというところにあたる。
御幸川は、さらに商工センターの幹線道を横切って、太田川放水路の河口付近に流れ出る。

 土手道から石段を下って参拝する、この神社は、
「竜宮神社」と呼ばれ、漁師町の漁師の守護神であり、豊漁の神。
西の土手を越えると船溜まりが見え、東へ歩くと草津公園に至る。

 
 勧請は鎌倉時代の正応元(1288)年と伝えられる。
この年大変な不漁に見舞われた地域の漁民は、この小祠を建立した。
その結果かつてない大漁となったので、以来さらに信仰が広がったと言われている。

 
 広島郷土史研究会発行の「軍津浦輪物語」によると、
もともとは現在地よりもはるか山の手にあり、
一説には、広電の宮島線よりも山側にあったということ。
さらに時代とともに新開が広がり、
三度の移転を繰り返して現在地に祀(まつ)られたことを紹介している。

 神社の祭礼にはヒラダ舟と呼ばれる船に祭壇を設け、
アサリ、ハマグリ、海苔、牡蠣等の種子を漁場にまき、
海中にお札をたてたり神官が祝詞をあげたり、
酒をまいたりしたなどの行事をしたことも紹介されている。
現在は子供相撲が余興行事として行われているらしく、境内には土俵が備えられている。
 
【学習共同体 河浜塾 河浜 一也】

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