宮島街道名勝旧跡

2017/05/31 広島市佐伯区

「歴史散歩」82 ~広島市佐伯区/皇太子殿下御播種松の碑

昭和天皇が播(ま)かれ  育った芽が植えられた


 
 広島市佐伯区、八幡本通り商店街に面して建つ八幡公民館の敷地の南側に
「皇太子殿下御播種松」と刻まれた石碑がある。
 裏に大正15年とあるので、このときの皇太子は後の「昭和天皇」ということになる。
文献を確認すると、
この年確かに皇太子は広島に行啓され、比治山や宮島を訪問されている。
ただ八幡を訪問された話は、聞いたことがない。そこで文献等を確認してみた。
 すると、皇太子殿下裕仁親王(昭和天皇)は、
大正15年(1926年)5月、
岡山・広島・山口県内を行啓されたことが記録に残っている。
この年、5月24日には、「戦艦長門」にご乗船になり、
海路福山に入られ、25日に広島を訪れて、
広島県会議事堂の玄関前に設けられた御播種所で、黒松の種1升4合を播(ま)かれたという。

 
 これを育成した芽は、県下各市町村や学校、社寺その他の公共団体などに配布され、
植えられた場所には石碑が建てられたところが多く、
八幡公民館の石碑はその一つのようだ。
また、土地の長老のお話では、八幡小学校の国旗掲揚台の近くににもこの時の松が数本植えられ、
そのことが掲揚台に刻されたとのことだ。

 
 行啓記念碑は、中区の国泰寺高校校地や東区・羽衣神社、南区・比治山公園、
廿日市市宮島浜之町、弥山頂上付近などにもあり、
御播種松の碑は宮島弥山登山道、宮島御山神社、廿日市市天神の招魂社のほか、
広島市安佐南区久保山神社、大町東安川土手にもある。
また、佐伯区坪井の坪井公民館前には石碑はなく、黒松のみが移植されている。
 
【学習共同体 河浜塾 河浜 一也】


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