宮島街道名勝旧跡

2017/11/10 広島市佐伯区

「歴史散歩」93 ~広島市佐伯区/津久根島とあまんじゃく

佐伯区唯一の島、 道空の墓石も

写真はすべて6年前、佐伯区の人たちと上陸した時の津久根島
 
 「むかし、むかし、海老山の西側に、湯蓋道空という漁師が住んどった。
日ごろ、厳島明神を敬い、お供えをしよったげな。
漁に出ると金の砂でできた浜が現れ、大金持ちになったんじゃ。 

 ところが、道空の子供の道裕は大変な変わり者で、
道空さんが「海で魚を釣ろうや。」言うと、
道裕は「鳥を射つ。」と山に行く。
道空さんが「山へ行って薪う拾うて来てくれ。」言うと、
道裕は「ちょっくら貝を掘って来う。」と海にいってしまういう調子。
反対をせんと気がすまん性格で「あまんじゃく」と呼ばれとった。 

 
 父の道空さんが亡くなる前に息子の道裕を枕元に呼んで、
「わしが死んだら、あの津久根島へ墓を立てて葬ってくれ。」
と最後の願いを言い残した。
本心は、自分の家の近くの海老山に墓を建ててほしいと思うたんじゃが、
道裕のこと、海の中の島といえば反対に山に葬るじゃろうと考えたんじゃの。
ところが、父の遺言を聞いた道裕は、
「せめて」と考え、父の亡骸を津久根島に葬って墓を建てたんじゃ。
結局、道裕は 一 回も言いつけを守らんかったんじゃと。」

 
 ご存知、あまんじゃく伝説。
津久根島は、行政区としては、佐伯区唯一の島ということになる。
一時は鳥の糞害で緑を失いかけていたが現在はかなり戻っており、
倒れていた湯蓋道空の墓石も今は立てられている。
近年では、西区のマリーナホップと宮島を結ぶ定期航路ができ、島を間近に見ることができる。
 
【学習共同体 河浜塾 河浜 一也】
 
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