宮島街道名勝旧跡

2018/01/16 広島県廿日市市

「歴史散歩」95 ~広島県廿日市市/西幸記念碑

明治天皇 西国巡礼  厳島後の御上陸地


 
   広島県廿日市市阿品の海岸線、
広島電鉄の線路の南側の海沿いの道を西に進むと、
かつてナタリー遊園地があった場所にたくさんのマンションが建つ地域に至る直前に
「おあがり場公園」と呼ばれる公園がある。

 
 公園の中央には大きな石碑がある。
正面に立派な字で「西幸記念碑」と書かれた石碑だ。
 この記念碑は明治18年8月1日。
明治天皇の西国巡礼の際、厳島を訪れた後に、
この地に御上陸された記念に建立されているが、
実際に建てられたのは昭和6年と碑文にあるので、かなり後の話ということになる。
 碑文によると、明治天皇が御上陸になる際に、
地元の有志が新しい桟橋を作りお迎えしたことが書かれている。

 
 ところで、立派な題字を書いたのは、
旧広島藩の浅野家の浅野長勲(ながこと)公だ。
長勲公は、幕末の騒乱期を養父・長訓(ながみち)公を助け、乗り切った。 
 
 後に日本で初めての「洋紙製造工場」を経営して実業家として活躍したり、
私財を投げうって閉鎖されそうになっていた広島藩校修道館を再興し、
現在の縮景園に「浅野学校」を開校。
後に校名を「修道学校」と改め、
その後この学校は修道中学校・修道高等学校として世を支える多くの人材を輩出し続けている。

 
 長勲公は激動の時代を長く生き、外交官・元老院議官や貴族院議員も務め、昭和12年、93歳で逝去。
人は彼を「最後の大名」と呼んだという。
 
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