木の詩

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「宮島木工ろくろ細工」を継承するお店

今では数少ない「宮島木工ろくろ細工」の技術を継承するお店です。
主人の藤澤さんは、160年以上に渡って受け継がれた宮島轆轤(ろくろ)の技と、素朴で美しい木の器に魅せられ、修行を重ねてきました。
「軽い、割れにくい、熱くない、手に優しい」木製品の良さを、毎日の生活の中で実感していただきたいと願い、2010年、歴史のまち・廿日市市地御前に「木の詩(うた)」を開店しました。木から伝わる、森に流れる、そんな詩のような温もりを肌で感じてください。
「皆様のご意見やオーダーにお応えし、さらに身近で愛用される器となるよう、試行錯誤を重ねています」と藤澤さん。世界にひとつだけの「木からのおくりもの」をあなたに届けてくれます。

この木はね、苦労して育ったんですよ

〜ご主人の藤澤敏郎さん

ほら、この木、ぎゅっと年輪が詰まっとるでしょう。
日当たりが悪くてね、苦労して育ったんですよ。
同じ太さでも年輪が詰まっている、
つまり、樹齢を重ねて、苦労してここまでになった木の方が強いです。

ええ、最低2年は乾燥させますよ。ゆっくり水分を抜いてやる。
その過程で割れや歪(ゆが)みはすべて出し切ってもらう。
水分が残っていると永くは使えません。
切り出すなら冬がいい。水分をあまり蓄えていないからね。
そこのハシゴの上を見てください。板材からの木取りが1千個以上は乾かしてます。
手に取れば、不思議ですね、いつの頃から乾燥させているか、ま、だいたい分かります。

そうですね、生きているものだという意識はいつもあります。
切り出す前には手を合わせます。余り木でも粗末にはできんいう気持ちは常ですね。
ほおっておけば朽ちてしまう、捨てられてしまう木に命を吹き込んでやりたいというようなね。誰かに大切に使ってもらえるように。
その技術の一つとして「宮島木工ろくろ細工」は継承されるのでしょう。

そうですか…「あなたには、懐かしい大きな木がありますか」と問われますか…
懐かしいは優しいにも通じているのでしょう。
木は見守ってくれているような気がしますものね。

「木の香り」…図工室のようなお店

〜教え子からのメッセージ

藤澤さんは広島市佐伯区の小学校の先生でした。多くの教え子やその保護者の人たちが藤澤さんの「木からのおくりもの」を楽しみにしています。

その教え子の一人から届いたメッセージは…

こんにちは、自然が大好きな24歳です。
お店の主人には、僕が小学生の頃にお世話になってまして…。
ですから、僕はこの店の主人のことを「先生」と呼んでいます。

初めてお店に入った時のことです。「木の香り」がすごくしてきました。
なつかしい感じ、そう、学校の図工室のような。
店内には「皿」のようなもの「おわん」のような器がたくさんありました。

店の奥にある工房から出てきた先生と再会を果たし、お話をしました。
木の椅子に腰かけ器を手に取り、
先生は「これは柿の木、これは杉の木」など説明をしてくれました。
一見同じように見えるものでも、手にとって見てみると年輪でできた木目が全然違っていて、なめらかだったり、ぐにゃぐにゃになっていたり。
年輪の詰まった木を見て「この木は苦労したんだろうね」と説明してくれました。

お店にある器やお皿を、先生は「木からのおくりもの」と言っていました。
そして、自分は「木からのおくりものを届ける仲介役」だと。
その役目を支えているのが木への思いと、
古くから伝わる「宮島木工ろくろ細工」の伝統技術なのでしょう。
お店の入り口を入った瞬間、「木からのおくりもの」を受け取ったような気持ちになります。

木の詩

廿日市市地御前5-10-14
TEL:0829-30-6609
http://kinouta.grupo.jp/
木からのおくりもの